Krist Perawatが初めて主演を務めた青春音楽映画「My Rhythm」。撮影されたのは2015年と、SOTUSより前。タイ現地では2020年に劇場公開となりました。
本記事では、現地メディア(タイ語)のインタビューを読んで知ったことや、私が映画を観ての分かったこと、推測した情報など。映画を観るときに役立ちそうな予備知識などを、ネタバレにならない程度にまとめます。
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「My Rhythm」初の地上波放送
「My Rhythm」がこの度、タイの地上波Channel 7 で放送されることになりました。テレビ局の公式Appをダウンロードすると日本からも観ることができるようです。
放送日時:2022年3月20日(日曜日)タイ現地時間 10:00〜 日本時間 12:00〜
放送局:Channel 7 (公式サイト)
映画「My Rhythm」の概要
作品タイトル:My Rhythm
制作会社 Ent Lab
制作年:2015年
タイ公開年:2020年
上映時間 100分
監督
監督を務めるのはRapee Wichan-Park。これまでに監督した映画は本作品のみ。普段はグラフィックに強い、MV〜広告系の映像を制作している方だと思われます。
映画制作のコンセプト
音楽学科や映像〜メディア系の学科がある、タイの大学「BSUR」が企画して作った映画。プロの監督や照明、音声などのスタッフを招き、学生が助監督などプロのアシスタントを務めることで映像制作の現場を学ぶ、というコンセプトの元に始まりました。
BSURは、トンブリーにある大学。劇中の大学のシーンの多くはここで撮影され、学校の名前も実名で登場しました。
公式サイト
(制作元 Ent Lab)
映画予告
出演者
・Ko/コー役 (主演)
【ニックネーム】Krist (クリス)
【名前】Perawat SangpotiratBoonsita (พีรวัส แสงโพธิรัตน์)
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・Som / ソム役
【ニックネーム】Puifaii
【名前】Boonsita Intrapak (บุญสิตา อินทาปัจ)
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紅一点の女優さん。ドラマに1つ出演経験があるだけ。その後も、活動はされてない様子。
・Chad (Bodyslam) / チャド(ボディースラム) 本人役
【ニックネーム 】Chad (Bodyslam)
【名前】Suchuch Chaneed (สุชัฒติ จั่นอี๊ด)
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タイで国民的人気のロックバンドBodyslamのドラマーChadが、本人役として出演。
・Pong 英語教師役
【ニックネーム 】Puu (Blackhead)
【名前】Anon Saisangcharn (อานนท์ สายแสงจันทร์)
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1970年生まれ。90年代初期のバンドBlackheadのボーカリストとして有名。映画を中心に俳優活動も継続。音楽知識のあるミステリアスな英語教師は、とてもはまり役でした。
・Plak / 教師役
【ニックネーム 】Nutt
【名前】Nutt Dechapanya
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80年生まれのモデル・俳優で、現在はプロデューサー業やエンタメ〜コンテンツ制作系の助教授をしている。
・Yod / ヨッド(ギタリスト)役
【ニックネーム 】Earth
【名前】Atikhun Adulpocatorn (อติคุณ อดุลโภคาธร)
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タイで大ヒットした学園ドラマHormonesに出演の俳優さん。
・同級生役
【ニックネーム 】Toy
【名前】Thanwa Boonsoongnern (The Toys)
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1995年生まれのミュージシャン。The Toys名義で活動。初の自主制作のMV「Na Nao Tee Laew (Last Winter)」で瞬く間に有名に。What The Duck record 所属。ちなみにお父さんは、(Kristも憧れる)Peck Palitchokeのプロデューサーと、音楽一家。正式なデビュー曲がKrist Singtoもカバーしていた超高速ラップの「ก่อนฤดูฝน(Before rain)」。映画には本当にちょい役での出演なので、注意して探してみてください。
劇中に使用された楽曲
Lomosonic – ถึงเวลา (wake)
Lomosonic – ถึงเวลา (wake)多分2012年の曲。Smallroom所属のバンド。
とても印象的でした。
映画を観る前に知ってると、より楽しめるかもしれない情報(見所)
・ドラムを演奏するKristにとってヒーローである、Bodyslamのドラマーと、90年代のタイを代表するロックバンドのひとつBlackheadのボーカルと共演。音楽少年のKristにとって、夢のような共演だったはず。
・ちょい役で、歌手Toyくんが出てます。当時はミュージシャンとしてデビューする前。
・映画を観る前に、bodyslamのボーカルToonさんとRed Hot Chili PeppersのベースFleaをわかっていた方が、より笑えます。(有名ですが一応…)
Red Hot Chili Peppers – Around The World [MV]
・エンドロールに出演しているのは、制作に携わった学生達。青春が詰まってる感じで、かわいかった!イベント時にもみんなお揃いのスタッフTシャツを着て、お仕事をしていました。黒でシンプル。(買いたかった…)
・ギター担当のYodのギター演奏(手元)は、代役が演奏。おそらく、BSURの学生。上手。
・Kristが矯正する前。すきっ歯のKristを観ることができます。
・撮影は2015年ですが、仕上げの音声を録音したのは2019年。ポスターなど、PR用写真もおそらくこの時期に撮影されています。
映画を観た後でもいい、作品豆知識と推測
設定の推測
・Koが入りたかったのはマヒドンかシラパコーン大学の音楽科かな?(推測)
・消して名門校とは言えない「BSUR」に入ることになった生徒たちに向けたストーリーだと思います
場所の推測
・2つの学校で撮影してて、そのひとつ(この企画を始めた大学)はLove beyond frontierのPulちゃんのゲストハウスから数百メートル。
・緑の鉄橋は、パーククロン市場の近くのプッタヨードファー橋。Singtoさんの母校の正門を出て200メートル強!Sotusより前ですが、当時Singtoは既にKristを知ってたはず…
・映画予告の走っているシーン(歩道橋)は、パフラット。その後は、itsaraphap soi 15、大学の近く。
確認しきれなった箇所
・メインの曲以外の挿入歌に関わった名前は3人程でしたが、劇場ではクレジットを読み取ることがず…(特にPuu Blackheadさんが関わってるかどうか…未確認)
・予告にも出てくる、食事中にご飯に顔を突っぷするシーンのお店は、パフラット市場近くだと思うのですが、確信が持てず。(ここかな?という所は、現在では姿が変わっています。)もし何かご存知の方がいらっしゃれば、ぜひ教えてください。
個人の感想
私はタイの映画館で3度、英語字幕付きで鑑賞しました。
その感想になります。
・主人公の大学生が持つ葛藤を軽いタッチで描いた、爽やかな青春音楽映画。100分尺に収める為にカットしたシーンも結構あったんじゃないかな?と推測。(編集など、できる限り頑張った感があります)
・アイドル映画的な要素はゼロ。むしろ単館系映画の雰囲気。ただ、学校が制作の主体のため、毒気はありません。誰もが安心して観ることができるとも言えます。コメディ要素も多めで、ひいき目なしに作品としてしっかり楽しむことができました。
・タイ語が分からないと笑えないジョークは、数えるほどしかなかったです。
・Sotus前に出演した、Kristは、まだ顔がぷっくりなベビーフェイス。でも、顔つきは、少し尖った雰囲気で、人を寄せつきにくいような、音楽青年そのもの。
・個人的にKo(Krist)がタイの有名俳優Pae Arakのデビュー当時バンドSlurで活躍していた頃の雰囲気と近いものを感じました。ミュージシャンになっていても、どのみち俳優デビューしたんだろうな。
いよいよ日本にいる方が観ることがということで、とても嬉しいです。みなさんの感想をTwitterで見るのを楽しみにしています。