コラム

【2gether】サラワットが好きな音楽って何?Scrubb以外の登場曲まとめ|タイのインディーロック11曲(原作小説)

2021年6月21日
提供元:U-NEXT

Sarawatが聴いている音楽は?

タイドラマ「2gether」を観て、Tine(タイン)がとにかくタイバンド、Scrubbが大好きなのは分かったけど、
Sarawat(サラワット )は何を聴いているの?

ドラマの中でBrightくんが演じるSarawatが「Desktop Error」など、タイに実在するバンド名をいくつか自分好みとして出していたものの、Scrubb以外の曲は一切演奏しません。

原作は音楽、映画、カフェ巡り好きの、チェンマイ在住20代の女性、ジッティレインさん。原作小説にはもっと彼の好きな音楽について描写されているのでは?と気になり読んでみました。

2gether (1)
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : 508ページ
2gether (2)
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : 448ページ

本記事では、小説「2gether」(日本語版)1巻・2巻で、Sarawatが言及したり、Sarawatまたは彼が所属するバンド「Ctrl+S」が演奏した、タイのアーティストの曲を紹介します。

注意
・他のバンドが演奏していた曲は省きました
タイ国内のアーティストのみ紹介します
・1・2巻に登場した曲やアーティストのみ紹介。「2gether special」は含みません。(読了後、追記します)
・英語・タイ語版は未確認ですが、日本語版では間違いと思われる表記が複数あったため、一部アーティスト情報に関しては私の推測となります。間違いなどあれば、ご指摘ください。
・本記事では話の本筋には触れていないものの、小説を読んでいない方にはネタバレとなるので、ご注意ください。

Desktop Error

アーティスト:Desktop Error (デスクトップ・エラー)
曲名:ควันจางลา
小説内での表記:Fading Smoke (消えゆく煙)
リリース:2013年
レーベル:SO::ON
Amazon (Music Unlimited)
Spotify

2005年にバンコクで結成されたバンド。ポストロック〜シューゲイザーサウンドながら、タイの伝統楽器を取り入れるなど実験的な試みも行う。2010年前後のインディーズシーンを代表するバンドのひとつ。何度か来日公演も行なっている。

【2getherでは】
ドラマ内でもSarawatが「演奏が難しい」「ライブで演奏したい」と何度も名前を上げていたバンドがDesktop Error。ドラマでは最後まで1秒も演奏を聴くことができませんでしたが、小説ではCtrl+Sがこの曲を演奏しました。

Solitude is Bliss

アーティスト:Solitude is Bliss (ソリチュード・イズ・ブリス)
曲名:Sleep Tight (03:00 A.M.)
リリース:2015年
レーベル:Minimal Records
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チェンマイのオルタナティブロックバンド。バンド名はオーストラリアのTame Impalaの曲「Solitude is Bliss」に由来しているかどうかは定かではありませんが、サウンドにはサイケデリックな要素もあります。

【2getherでは】
小説でSarawatがファンだと公言しているのがSolitude is Bliss。「彼らの書く曲は、哲学的だ」とのこと。Sarawatがこの曲を演奏。

Inspirative

アーティスト:Inspirative (インスパイラティブ)
曲名:อุโมงค์เวลา (Time Tunnel) 
リリース:2016年??
レーベル:自主
Amazon (Music Unlimited)
Spotify

2007年に結成された、バンコクのシューゲイザーバンド。過去に日本や中国でツアーを行っているそう。小説内ではインスピラティブと表記されていたが、実際の読みは「インスパイラティブ」のはず。

【2getherでは】
Sarawatがファンだと言及。部活の課題用にカバーして動画を撮った曲。

Moderndog

アーティスト:Moderndog (モダンドッグ)
曲名:ตาสว่าง 
小説内での表記:タ・サワング(明るい瞳)
リリース:2004年
レーベル:Bakerly Music
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92年に結成された、タイのオルタナティブロックのパイオニアでありレジェンド。タイ映画の中でも、時代を表す音楽として初期の曲やアルバムが使われているのを見かけます。タイ人の間では、特にボーカルPODが書く歌詞の評価が高いようです。日本好きで、日本のミュージシャンとも交流があります。

【2getherでは】
Ctrl+Sが演奏

Paradox

アーティスト:Paradox (パラドックス)
曲名:ฤดูร้อน
小説内での表記:Summer
リリース:2000年
レーベル:Genie Records
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2000年前後、バンコクでインディーズ音楽が最盛期だった頃に活躍したバンド。サウンドはメタル〜バラードまで様々。ステージでのコスプレや女装などのおふざけが特徴。所属のGenie Recordsは、Grammy(GMM)の子会社。過去には日本公演も。

【2getherでは】
Ctrl+Sがカバー。この曲の最中のTineは….「悲しい曲だがリズムは軽快で、みんなで踊り出す。僕もペアとおどりたいなと思ったが、望みはかなわなかった。」TIneも知っている曲だったのでしょうか。

DCNXTR

アーティスト:DCNXTR (デコネクスター)
曲名:Summer Rain
リリース:2015年
レーベル:自主
Amazon (Music Unlimited)
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女性ボーカル+男性のトラックメーカーによる2人組のユニット。シンセサイザーで作られたエレクトロニックサウンド。都会派ロック〜ポップスといった雰囲気。

【2getherでは】
SarawatがCtrl+Sで演奏したい曲の候補に上げていたのが、この曲。コンテストの準優勝で演奏しました。Tineは知らなかったバンドのひとつ。

(2021年5月23日)追記:ドラマでSarawatが好きなバンドのひとつとしてあげた「The Connect」(日本語字幕)は、このDCNXTR(デコネクター)のこと。

Musketeers

アーティスト:Musketeers (マスカティアーズ)
曲名:Dancing
リリース:2012年
レーベル:beleive records
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都会的なポップス〜ロックを作るアーティストが多く所属するbeleive recordsのバンド。ライブで盛り上がりそうな曲ですね。MVにはラマ8世橋が登場します。

Ctrl+Sがコンテストの準優勝でこの曲を演奏。

The Yers

アーティスト:The Yers (ザ・ヤーズ)
曲名:เทศกาล
小説内での表記:Festival
リリース:2011年
レーベル:Smallroom
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小説内のザ・イェーの「Festival」は、The Yersのこの曲のことではないかと推測。タイ語版を読まれた方、もし正解をご存知でしたら教えてください。タイ語風に読むと、ザ(ジ?)・イェーということなんでしょうか?

追記(2021年5月23日):タイ語の本ではThe Yersの「เทศกาล」と書かれていると、Twitter経由で教えていただきました。ありがとうございます!

タイ語風の読みはジ・イェー、なんでしょうかね?

【2getherでは】
Ctrl+Sがコンテスト準決勝で演奏。

25 hours

アーティスト:25 hours (25アワーズ)
曲名:ยินดีที่ไม่รู้จัก
小説内での表記:Nice Not Knowing You (お会いしないで光栄)
リリース:2010年
レーベル:Smallroom
Spotify

韓国ロケで撮られたタイ映画「กวน มึน โฮ(Hello Stranger)」(邦題:アンニョン!君の名は)に使用されたヒット曲。当時、よく街中で耳にしました。

【2getherでは】
Ctrl+Sがコンテスト決勝で演奏。有名な曲なので、盛り上がったはず。

ABUSE THE YOUTH

アーティスト:ABUSE THE YOUTH (アビュース・ザ・ユース)
曲名:บทเพลงกระซิบ 
小説内での表記:The Song of Whisper (ささやきの歌)
リリース:2010年
レーベル:TERO MUSIC
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2006年にバンコクで結成されたロックバンド。ライブに定評があるようです。

【2getherでは】
Ctrl+Sがコンテスト決勝で演奏。

Harmonica Sunrise

アーティスト:Harmonica Sunrise(ハーモニカ・サンライズ)
曲名:มาลี
リリース:2012年
レーベル:自主
Spotify

チェンマイのインディーバンド。放牧的なロック。

【2getherでは】
Tineが「知らない」と言っていたバンド。ちなみに原作小説では、SarawatとTineはバンコク出身なものの、舞台となるのはチェンマイの大学。バンド名の言及のみ。(曲は私がセレクト)

Moving and Cut

アーティスト:Moving and Cut(ムービング・アンド・カット)
曲名:ปล่อยให้ตัวฉันไป
リリース:2014年
レーベル:Minimal
Amazon (Music Unlimited)
Spotify

ささやくような歌声が特徴のインディーポップス。小説ではモーニング・アンド・カットと書かれていたが、正しくはムービング・アンド・カット。日本語訳付きのCDも発売されています。日本語プロフィールがあったので、そちらを引用します。

” バンコク出身のMoing and Cut。確実に次世代のタイポップスを担うバンドの日本盤が発売。
少し物憂げだけど、優しくて柔らかな楽曲にタイ語の持つ柔らかな響きを存分に感じられるボーカルラインが相まって、クセになること請け合い。
楽曲の完成度の高さはバンコクのインディーズシーンでも群を抜いていて、タイのメジャーバンドPOLYCATが彼らの曲をカバーするなど、突出した才能が際立っている。” Amazon プロフィール引用

【2getherでは】

小説では、Sarawatがバンド名を言及。Moving and CutはTineも名前を知っていました。バンド名の言及のみ。(曲は私がセレクト)

まとめ

2getherは「原作者がScrubbにインスパイアされた、Scrubb愛が詰まった作品」と解説されることが多いのですが、小説には、Sarawatが好きな曲にも同等に熱量のある描写も多く書かれていました。TineとSarawat、二人の好みを合わせたものが、作者ジッティレインさんが好きな音楽なのでしょうね。

ドラマでは、Sarawatは部屋に洋楽バンドのポスターをたくさん貼っていましたが、小説ではタイの音楽を中心に聴いている印象を持ちました。

登場した楽曲に関しては、原作が2015年に発表された作品であるため、やや懐かしいものとなっています。ドラマの中のSarawatは、2020年版にアップデートされているのかな。

私もこの機会に色々とタイの音楽について調べてみた初心者なのですが、ドラマや小説をきっかけにタイの音楽に興味を持つ方が増えると嬉しいです。

注意とお願い:本記事は、私個人の推測による情報を多く含みます。他の同様の記事を書かれる際には、必ず一次資料として小説本編をご確認ください。一緒に検証していただける方は大歓迎です。情報漏れや誤情報など、お気付きの点がございましたら、お声がけください。

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