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「Sotus」のアーティット先輩が大好きなピンクミルク
今、この記事を読まれている方には説明不要かとは思いますが、ピンクミルク はタイドラマ 「SOTUS(ソータス)」の中で、主人公のひとりArthit(アーティット)先輩が大好きな、ピンク色のドリンク。色々な意味を持ち、作品には欠かせないキーアイテムとなっています。
この記事では、タイの飲み物、ピンクミルク について詳しく解説します。
ピンクミルクのタイ語名と意味
ピンクミルクのタイ語名はノムイェン(นมเย็น)、またはノムチョンプー(นมชมพู)。どちらの名前でも通じますが、Gooleの検索結果はノムイェンの方がノムチョンプーの3倍ほど多いです。
直訳すると、
・ノムイェン → ノム(牛乳)・イェン(冷たい)→冷たいミルク
・ノムチョンプー → ノム(牛乳)・チョンプー(ピンク)→ピンクのミルク
ただ、ノム(นม)には牛乳・ミルク以外にも、胸、バスト、乳房の意味があります。
ドラマ中、ほとんどのシーンでピンクミルク のことを「ノムイェン」と言っています。だから、「Sotus S The Series」のスペシャルシーンでKongpop(コングポップ)が先輩にラテを飲ませてもらいながら「ノムチョンプーを飲みたい」と言っているのは…。完全に、別の意味とかけていますね。
ちなみに、普通の牛乳はノムソット(新鮮なミルク)と言います。
ピンクミルク はどんな人が飲むもの?
コンビニのドリンクスタンドでも売られているように、タイではとても一般的なドリンク。小さな子どもに好んで飲む子が多いそう。まだコーヒーやお茶をあまり飲まないような、若い学生もよく飲みます。
私個人の体験では、バンコクの街中で女子中高生が飲んでいるのはよく見かけるものの、大学生の男の子や成人男性がピンクミルクを飲んでいるのを見たことがありません。男性も飲むのでしょうが、選択肢が多いなかで、わざわざ選ぶことは少ないといった感じでしょうか。
タイでも大学生頃になると、あまり好みではなかったとしても、少し大人ぶってアイスラテを飲み始めたりする年頃。大学生の男の子、しかも激辛のガパオライスを食べるヘッドワーガーが、イメージを気にしてピンクミルク をこっそり飲むのは不思議ではありません。
ピンクミルクに使うサラシロップのサラとは?サラの味と旬の時期
ピンクミルク作りに欠かせない「サラシロップ」のサラは、果物サラ(สละ )のこと。暑期の終わり〜雨季の始め(5月〜7月あたり)が旬の果物です。
赤褐色の皮には硬いトゲがついており、触ると痛いので剥くに手間がかかります。トゲが取れた姿は蛇の皮に似ていることから、英語では「スネークフルーツ」と呼ばれます。
完熟する前は、酸味が強くジューシー。甘くなる前のびわに少しだけ似ています。完熟すると、独特の臭さのある香りを放ち、甘みが強くなります。その頃は酸味は少なくなり、わずかに渋みが出ます。中には食べることのできない、少し大きな種が入っています。ヤシの一種。
タイ人曰く、一般的には特別人気のある果物ではないそう。市場に出回る時期も短く、剥くのも面倒なので、必ず毎年食べる、という人は熱心なサラ付き以外に、あまりいないかもしれません。
果物屋台やデパート、スーパーで皮を剥いたものも販売されています。
タイで一般的なサラシロップ「Hale’s Blue Boy」
サラシロップには果汁など本物のサラは一切使われていませんが、サラ独特の風味と香りが再現されています。
1959年創業の「Hale’s Blue Boy」というブランドのものが定番。コンビニやスーパーで54Bほど(約190円)で売られています。
「 サラシロップはいちごシロップのよう」という意見もあるのですが、一度、サラを食べてみると、やはり別物だと感じます。また、Hale’s Blue Boyからも、サラシロップとは別にストロベリーシロップも発売されているように、完全に別物として作られています。
サラシロップの購入方法(日本)
日本で売られているサラシロップは「Orchid」。以下のどちらかの方法で入手している方がほとんどのようですね。
・通販:Amazon、楽天、タイ食材を扱うオンラインストアなど
・店頭販売:タイ・アジア食材店、タイレストランなど
一応、Amazonのリンクを貼っておきます。送料込みだと、Amazonと楽天の中ではこちらが一番安かったです。(2021年6月25日)通販は送料が高くなるので、まずは近所のアジア食材店などを覗いてみてください。
(夏に向けて、Kaldiさんかどこかで取り扱って欲しいですね)
サラシロップを使う、定番ドリンク
ナムデーン
ナムデーン(น้ำแดง)は、サラシロップと水と混ぜたドリンク。意味は、赤い水。安く大量に作ることができる、甘い飲み物の定番。イベント時のフリーバーや、スタッフ用ドリンクとして用意されているのを見かけます。
タイドラマ「Lovely Writer」の中で、撮影現場でジーンが飲んでいた赤いドリンクがこれ。あとはタイ映画「フェーン・チャン」でも、田舎の小学生のこどもたちが、ビニール袋に入れたナムデーンを飲んでいました。
ちなみに、タイの道端でよくお供えされている赤いドリンクは、このナムデーンか、ファンタの赤(またはEst)。
ピンクミルク
タイドラマ、高校・大学など、学校を舞台にしたドラマによく登場するピンクミルク。
次回の記事で、本場のピンクミルク の作り方を紹介します。
ピンクミルクの相場はローカルドリンク屋台で25〜35Bほど。セブンイレブンは30〜40B。(サイズによって異なる)おしゃれなカフェだと45〜90Bほど。
ナムソーダ
炭酸水で割ったもの。ライムを絞ると、美味しくなります。
まとめ
ピンクミルクは、タイではどこでもお手軽な値段で手に入るドリンク。ぜひ早くタイに来て、飲んでいただきたいです。それまでは、日本で自作してみるか、お店で注文して、味わってみてください。